品佳客家小館は2004年に田媽媽(ティエンママ)の加盟後、評判が広まり、2007年に店を現在の住所に移して、営業を拡大してきた。現在、厨房を担当している二代目の張昌業(チャン・チャンイエ)さんはこう述べている。「父は客家人だったが、環境や時代の変化を受けて、伝統の重く、塩辛い味から、減塩・低オイルのさっぱりした味を提供する料理方法に変えてきた。」夏の時期は、東勢特産の高接梨を料理に取り入れて、地元独特の新鮮で、歯ごたえがよく、甘い客家料理も提供している。
黒豆豬脚(黒豆豚足)
大甲渓燜魚
旺莱松阪肉
伝統的な客家料理はパイナップルを使用することが多く、張さんは鳳梨粉腸(粉腸にパイナップルを加えた料理)を改良して「旺莱松阪肉」を考案した。このメニューは特別に選んだ豚から二切れしか取れない首の肉を細かく切り、油通ししてから、辛香料、パイナップル、キクラゲを加え、米酒としょう油で炒めた料理で、火を止める前に酢を少しかけて出来上がりである。
張さんの奥さんは普段はレストランビジネスで忙しいが、漬物の腕前にも秀でている。レストランの屋根裏のスペースを地用して日干しした福菜(ふくな)や菜脯(ダイコンの漬物)は料理に使ったり、顧客にそのまま提供したりする。また、醃梅子(梅の塩漬け)やフルーツビネガーはみやげ物として人気が高い。